大人の世界でも当たり前のように起こっている「いじめ」。
いじめに耐えながら働き続ける事はとてもつらいですよね。我慢して耐える事もひとつの方法ですが、その事によって仕事へ支障をきたしたり、自分が精神的に病んで立ち直れないのであれば、周囲の人間に助けを求めましょう。
専門機関や周りの人間に相談することで現状がよくなったり、解決できる可能性が非常に高くなります。
では、いじめ相談はどこですることができるのでしょうか。はじめに「いじめ」の相談機関についてご紹介します。
いじめ相談機関
- 総合労働相談コーナー
全国の労働基準監督署内等に設置してあります。電話でまずは相談をすることもできますので、会社と同じ地域にある労働基準監督署内の総合労働相談コーナ-を利用して相談してみましょう。
- みんなの人権110番
ここの相談機関では、人権にかかわる内容の相談にのってくれます。電話・窓口・インターネットで相談ができます。
- こころの耳
仕事内での悩みや不安を電話・メールで相談することができます。ホームページでは、自分の精神的ストレス状態をセルフチェックすることもできます。
- かいけつサポート
法務大臣による裁判以外の方法で手続きをおこなう認証制度です。当事者と会社と関係のない第三者が双方の意見を聞き、トラブルの和解を図ります。
- 人事院(国家公務員可)
国家公務員の方でも勤務条件や勤務環境等の悩みについて相談に応じてくれます。電話・メール・手紙で相談することができます。
職場いじめで無視されている人がすべき10のこと
職場の「いじめ」でよくある無視。「自分が無視されている!?」と気づいたらするべき事はなんでしょう。
いつも通りにふるまう
無視してくる相手や、その他の人に対しても今まで通りふつうに接するようにしましょう。無視がひどいようであれば、その人とは仕事上の付き合いと割り切って挨拶だけはすると決めて対応しましょう。
相手に直接聞く
もしかしたら、自分の言動がきっかけで相手が気を悪くして無視しているのかもしれません。無視される理由が思い当たらない場合、相手に直接聞くのもひとつの手段です。
周囲の人に聞いてみる
自分の事を理解してくれる・信頼できる人に相談して聞いてみましょう。もしかしたら自分が無視される原因のなにか有力な情報が得られるかもしれません。また、第三者の人に協力してもらい話し合いの場をつくるのもひとつの方法ですが、間に人が入ることで状況が余計悪化する場合があります。
仕事に集中する
無視されることを気にせず、目の前のやるべき仕事に集中しましょう。また、できるだけミスを減らす努力や、効率をあげる方法を考えて行い、スキルアップをめざして相手を見返しましょう。
関わりをもとうと試みる
もしかしたらこちらが原因で無視が始まったのかもしれません。少しでも心当たりがある場合には相手に歩み寄って話しかけたり、ご飯に誘ったりなどしてこちらから歩み寄るのもひとつの手段です。
相手と距離をおく
無視をしてくる相手にまともにむきあっても疲れてしまった場合は、無理せず少し距離を置くようにしましょう。時間が解決してくれる場合もあります。
上司に相談する
信頼のおける上司に相談することで、無視される人とは違う部署へ移動させてくれたり、解決策を一緒に考えてくれるかもしれません。
記録をとっておく
無視が始まった状況や、具体的にされた内容も含め、記録に取っておくことで、後々弁護士を雇って裁判等をするときに証拠になります。
診断書をもらう(精神的に病んでしまった場合)
精神的に病んでしまった方は、病院で診断書をもらっておくと、これも後々裁判になった場合証拠になります。
相談機関に相談する
上司や同僚、だれに言っても変わらない。余計に状況が悪化している場合に、労働基準監督署等の機関へ相談して、悩みを聞いてもらいましょう。相談機関をつかって行動を起こすのもひとつの手です。しかし、相談した自分のことが職場に伝わり、問題が大きくなる場合があります。
職場いじめで退職する前にやっておくべきこと4つ
では、いじめで退職を考えている方は退職する前に対応しておいた方が良い事をお伝えします。
いじめの証拠を集めておく
労働機関に相談して、相手に、自分が嫌な思いをしたという事をつたえようとしている人は、メモや録音などでも良いですので、自分がいじめられていたとわかるような証拠を集めておきましょう。
引き継ぎをしっかりしておく
いじめられて退職するにしても、周囲から見たら普通の退職とかわりありません。次に仕事をしてくれる人のためにも、社会人として仕事の引き継ぎはしっかり行いましょう。
退職後の見通しをたてておく
退職した後はどうするのか考えておきましょう。転職するのであれば転職先をさがしたり、次の会社といつから仕事を開始するのか等の話しをしておきましょう。
有給を消化する
引き継ぎが済んだら残っている有給をつかって休み、身体的にも肉体的にも自分をいたわりましょう。退職日は、自分の有給日数を含めて決めるようにすると良いでしょう。
まとめ
いじめは一人で悩まずに家族や同僚・友達などに相談して解決策を考えましょう。
「自分はできない」「だめな人間なんだ」等と思わずに、状況が少しでも良くなるような行動をとって、自分にとって最良な結果だけを考えていきましょう。
今回の対処法が、いじめに悩むあなたのお役に立てば幸いです。